最大デマンドは「忘れた頃にやってくる」
「デマンド警報が鳴った!」
その時、本当に対応できていますか?
多くの工場や事業所では、電気代(基本料金)を抑えるために「デマンド監視装置」を導入しています。契約電力を超えそうになると、ブザーが鳴ったり担当者にメールが届いたりする仕組みです。
しかし、現場からはこんな声がよく聞かれます。
- 「ブザーが鳴っても、今どの機械を止めればいいか分からない」
- 「作業中で手が離せず、結局そのまま放置してしまった」
- 「そもそも、なぜ今日に限ってデマンドが上がったのか原因が不明だ」
従来の監視装置は、いわば「熱が出てから慌てて薬を飲む」ような対症療法です。警告が鳴った時点でデマンド値はすでに上昇しており、そこから慌てて対応しても間に合わないケースがほとんどです。これでは、根本的な契約電力の削減や維持は困難です。
最大デマンドは「忘れた頃にやってくる」
高圧電力の契約電力は、「過去1年間で最も高かった30分間の使用量(最大デマンド)」で決定されます。つまり、たった1回、30分間だけ突出して電気を使ってしまうと、向こう1年間の基本料金が跳ね上がってしまうのです。
デマンドが突出する原因は、単なる「使いすぎ」ではありません。「大型設備の同時稼働」「極端な外気温(猛暑・厳冬)」「特急の生産計画」など、複数の要因が偶然重なった時に発生します。
これをその場で瞬時に判断し、適切な設備を停止させるのは至難の業です。だからこそ、最大デマンドは私たちが「忘れた頃にやってくる」のです。
ブザーが鳴る前に予測する。 「デマンド3兄弟」抽出手法
そこでパルラートが提唱するのが、過去のデータから危険な日を事前予測する「デマンド3兄弟」抽出手法です。
受験勉強で過去問の傾向と対策を練るように、過去の電力データから「デマンドが跳ね上がりやすい条件」を導き出します。
予測のための4つのステップ
- 過去分析:過去2年間のデータから、デマンドが高かった上位3日間(デマンド3兄弟)を抽出します。
- 要因特定:その3日間に「現場で何が起きていたか(気温、生産状況など)」を徹底的に解明します。
- 直近分析:直近2ヶ月のデータも確認し、過去の傾向とのズレがないかを確認します。
- 未来予測:今週の気象予報や生産計画と照らし合わせ、「デマンド3兄弟と同じ条件が揃う日」を事前に予測します。
これにより、「明日の午後、デマンドが跳ね上がる危険性が高いから、AラインとBラインの稼働時間をずらそう」といった、先回りの対策(予防)が可能になります。
個人の勘に頼らない。
属人化を防ぐ「6W1H」デマンド管理ルール
事前予測の手法が分かっても、それを「特定のベテラン社員しかできない」状態では意味がありません。パルラートでは、この予測型デマンド管理を組織の標準ルールとして定着させるため、「6W1H」のフレームワークをご提供しています。
誰が、いつ、何を基準に判断し、どう動くのか。これを明確にすることで、担当者が変わっても安定した電力管理が可能になります。また、電力会社との協議の際にも「当社はこれだけ計画的に管理している」という強力な説得材料になります。
デマンド管理の「6W1H」ルール例
| 項目 | 内容 | 具体例 |
|---|---|---|
| Why(目的) | なぜ実施するのか | 契約電力の維持・抑制、突発的な超過の未然防止 |
| What(対象) | 何を見るのか | 過去2年間の最大値、デマンド3日間のデータ、今週の予測 |
| When(頻度) | いつやるのか | 月1回の棚卸、週1回の予測確認、毎日の異常確認 |
| Where(場所) | どこで確認するか | 事務所(データ確認)と現場(設備稼働状況の確認) |
| Who(担当) | 誰がやるのか | 実施責任者(現場担当)と確認責任者(事業所長など) |
| Whom(共有) | 誰に伝えるのか | 社内(現場スタッフへの協力要請)、社外(電力会社への説明) |
| How(手法) | どうやるのか | デマンド3兄弟の抽出と、気象・生産計画との照合による事前予測 |
「対症療法」から「予防」へ。
電気を安く使う時代が始まっています
デマンド監視装置のブザーに振り回される日々は終わりにしませんか?
パルラートの「翌日のデマンド分析支援」と「見える君」を組み合わせることで、過去のデータ分析から明日の予測、そして現場への自動表示まで、一貫した予測型デマンド管理が実現します。
貴社の過去の電力データから「デマンド3兄弟」を抽出する無料診断も実施中です。まずはお気軽にご相談ください。




